すみません、このコーナー星野源の曲ばっかり紹介してる気がしますね。今回も源さんです。

 
エピソード
星野源
ビクターエンタテインメント
2011-09-28


僕の大好きな源さんのアルバム「エピソード」に収録されています。

この曲のすばらしさはとにもかくにもその歌詞でして。
跪いて話するのさ
好きでもない物を売るのだ
心ない言葉に泣くのさ
気が狂いそうでも普通さ
(中略)
買わなきゃ 損だよ奥さん
培った日々はいつか終わるさ
大事な人の笑顔を守る
あなたの命を預かろう

 歌いだしからなかなか衝撃的です。好きでもないものを跪いて売る、そして心無い言葉に泣く。 雨が降れば濡れながらでも。そうやって大事な人の笑顔を守っていくんだ、と。そうやって働く、あるいは生きていくことについて歌っている、そういう曲です。

源さんは自身の著作「働く男」や「そして生活は続く」で繰り返し、自身の「働く」ことに関するストイックさについて語っていました。それはアルバム「Stranger」収録の「化物」製作時の脳溢血発症に関するエピソードでもうかがい知ることができます。
そんな源さんが、この歌詞をあれだけ明るく爽やかなメロディに乗せて歌っている、そういう曲です。

この曲はさいご、この2センテンスで締められています。
買わなきゃ 今だよ奥さん
育んだ日々は僕が守るさ
大事な人が想いを寄せる
あなたの命を預かろう

バイバイ 今日は帰るよ奥さん
培った日々は君が守るか
変わらぬ僕もいつかどこかで
守られる人に出会うかな  
月並みな言い方ですが、仕事が、あるいは毎日の生活がつらいとき聴くとほんとに沁みるいい曲です。ぜひ聴いてみてください。