悲しい。悲しい限りです。

我らが優男、星野源さん率いるインストスカバンド、SAKEROCK(サケロック)が、2015年4月にニューアルバムをリリースすること、そして6月に開催するラストライブをもって解散することを発表されました。 

SAKEROCK、5人でラストアルバム「SAYONARA」6月に解散 - 音楽ナタリー 

SAKEROCKが、脱退したオリジナルメンバー野村卓史(Key)と田中馨(B)を加えた5人による5枚目のオリジナルアルバム「SAYONARA」を4月8日にリリースし、6月2日の東京・両国国技館公演「LAST LIVE "ARIGATO!"」をもってバンドを解散することを発表した。
上記記事より引用 
そしてSAKEROCKオフィシャルサイトでは、各メンバーの解散に関するコメントが掲載されています。ここでは星野源さんのコメントを引用してみようと思います。

少し長いですが、お付き合いいただければと思います。

2013年の夏の入院中、「SAKEROCKでやりたいことはなんだろう」とずっと考えていました。3人体制になってからというもの、バンドとしての活動がうまくできず、次の動きを考えている間にメンバー個人の活動が本格化し、次第にそれぞれの「戦う場所」が生まれました。どんどん時間は過ぎ、「SAKEROCKで戦う意味、活動する意味」を見つけようと思えば思うほど、やりたいことがわからなくなっていきました。ここはきっぱり解散するしかないのかな……。そんな想いでベストアルバム『SAKEROCKの季節』に収録された「Emerald Music」のMVの編集をしていたとき、差し込んだ過去のオフショット映像で馬鹿みたいに笑っている初期の自分たちを見ながら、ふと「この頃に戻りたいな」と思いました。「でも解散するとしたら、もう無理だな」とも思いました。すると、急にポジティブな感情が生まれたのです。「解散するからこそ、できるのではないか?」解散するからこそ「最後にもう一度脱退した二人を呼び戻すこと」もありなのではないか。そうしたら今まで一度も作ることができなかった「オリジナルメンバーでのアルバム」ができるのではないか。そしてその5人で、戦ったり、挑戦したりするのではなく、ただ「メンバー全員で楽しく演奏する」ことがしたい。そのとき、SAKEROCKで心からやりたいことが見つかりました。メンバーの大地くんとハマケンに相談すると、解散することを含め賛同してくれ、元メンバーである卓史くんと馨くんにお願いすると、二人とも快く引き受けてくれました。5人での制作は本当に楽しく濃密で、ポジティブな空気に満ちていました。その勢いの中、1stアルバムのようなラストアルバム『SAYONARA』が完成しました。この1枚で思い残すことなく、自分が結成当初から目指していた音、インストバンドSAKEROCKのすべてを出し切ることができたと思います。

6月のライブをもって、SAKEROCKは5人で解散します。
5人で同時に終われるということが、本当に嬉しい。
メンバーのみんな、本当にありがとう。
そして、ここまでたどり着けたのも、今まで応援してくれた皆さんのおかげです。
本当にありがとう。

SAKEROCK 星野源

なんと真摯で実直で、ポジティブな解散コメントなんでしょうか。各メンバーが各所で活躍しはじめてきたがゆえの解散という決断。しかしただの解散ではなく、オリジナルメンバーを呼び寄せての、初心に帰る意味を込めての解散。かっこいいな。「1stアルバムのようなラストアルバム」だという新作が早くも楽しみです。

SAYONARA
SAKEROCK
カクバリズム
2015-04-08



しかしそもそも僕、恥ずかしながらSAKEROCKの音楽を聴き始めたのはつい最近のことなんですよね。星野源さんを知り、彼のルーツを探る中でSAKEROCKの音楽を知った人たちのうちの一人です。けっこうそういう人多いんじゃないかな。ゆえに、これからもっとSAKEROCKの新しい曲も知りたかったしライブも行きたかった。そういう意味での悲しみの強さはたぶん古惨の方々に劣らないんじゃないかと思ったりもしてます。

というわけで、知らないなりに、彼らの音楽を以下にご紹介していこうと思います。 


■初期のアルバムたち

YUTA
SAKEROCK
インディペンデントレーベル
2003-12-26


慰安旅行
SAKEROCK
カクバリズム
2008-11-05


LIFE CYCLE
SAKEROCK
インディペンデントレーベル
2005-06-08


Penguin Pull Pale Piles Sound Tracks「BEST」
SAKEROCK
インディペンデントレーベル
2005-12-10


正直言って、この辺は全く未知で、わからないですね…ほとんどYouTubeにも曲上がってないし、TSUTAYAにもおいてないし。 すべて僕が中学生~高校生の間に発表された作品達です。


 ■songs of instrumental(2006年11月8日リリース) 

songs of instrumental
SAKEROCK
カクバリズム
2006-11-08

 
僕がちゃんと話せるのは全てこれ以降の楽曲です。

ハナレグミが一曲目で「僕らはインストバンドさ」と歌い、星野源さんが「スーダラ節」で「わかっちゃいるけどやめられない」を歌い、「木陰」ではハワイアンな雰囲気の曲を持ってくる… とだけ書くと「なにがsongs of instrumentalだ」という話になりそうですが、基本はちゃんとインスト曲。
「ラディカル・ホリデー」のようなはじけた曲あり、「青葉コック」「ちかく」といったゆったり大人しめな曲あり、かと思えば終盤の「インストバンド」で泣かせにかかってくる、といったかんじで芸達者なところを見せてくれます。


■ ホニャララ(2008年11月5日リリース)

ホニャララ
SAKEROCK
カクバリズム
2008-11-05


「会社員」「老夫婦」収録の名盤。以前UPした僕がおすすめするSAKEROCKの名盤三枚なる記事にも書いた通り、前半~中盤はアルバムタイトル「ホニャララ」にふさわしく、脱力感全開の展開。でも9曲目「におい」あたりからにわかに切なさを帯び始め、ラスト2曲「今の私」「エブリデイ・モーニング」は、聴いてるときの心境によっては泣きそうになるほどに深みのある楽曲に仕上がってます。

会社員(YouTube)
ホニャララ(YouTube)



 

■MUDA(2010年12月8日リリース)

MUDA
SAKEROCK
カクバリズム
2010-12-08



そして僕がSAKEROCK至上最も大好きなアルバム、「MUDA」です。 アマゾンの内容紹介欄には「もっともSAKEROCKらしく、もっとも新しいSAKEROCKであり、もっともかっこいいSAKEROCKになっている! 無駄を無駄にせず大切にしてきたバンドSAKEROCKが贈る最高傑作!」なる煽り文が書かれておりますが、しかし確かにそのテンションになるのもうなずける名曲揃いです。

1曲目「MUDA」で踊り、2曲目「Goodbye My Son」で感情を動かされ、5曲目「DANCHI」ではマリンバの音色に癒され、8曲目「KAGAYAKI」ではその静けさとそこからの盛り上がりに涙ぐみ、最終局「Green Mockus」で再び感情を動かされ、曲終盤の展開にど肝を奪われる。すごいアルバムです。ほんとに、かっこいい。おすすめです。

MUDA(YouTube)

 ■SAKEROCKの季節



 じつはこれ、聴いてないんだよな…しかし新録の「Emerald Music」は超かっこいいので、必聴です。あのロックテイストの曲にマリンバを合わせるか…!という衝撃がありました。そういう裏切りが星野源さんはほんとにお得意なんだなあと思います。

 

ぐうぜんのきろくファイナル [DVD]
SAKEROCK
カクバリズム
2012-05-09

ラディカル・ホリデー その0 [DVD]
SAKEROCK
SPACE SHOWER MUSIC
2008-08-06