「最後の曲」が好きだ。

ライブの一番最後に歌う「最後の曲」。 アルバムの最終曲という意味での「最後の曲」。例えば生まれて初めて足を運んだライブで聴いた、そのライブ最後の曲、ACIDMANの「Your Song」はいまだに僕の大切な曲となっているし、例えばフジファブリックの名盤「FABFOX」の「茜色の夕日」は、その前曲「Birthday」からの流れで聴くと涙が出そうになる。 

そして、今日聴いたこの「最後の曲」がなんだかずっと耳から離れない。



 東京事変「ただならぬ関係」。

東京事変「最後の曲」と言われれば、最初に思い出すのは「今夜はから騒ぎ」(YouTube)だろう。最後のアルバム「color bars」 のリードトラック。押しも押されぬ名曲で、彼らが最後に出演した音楽TV番組ミュージックステーションでもこの曲(と「群青日和」)が披露されていた。

color bars
東京事変
EMI Records Japan
2012-01-18



でも実は、この「ただならぬ関係」、東京事変解散から半年ほど経って発売されたカップリングアルバム「深夜枠」に収録された未発表曲(当時)で、そのMVも、そこからまた半年ほどたって発売されたミュージックビデオ集「Golden Times」に収録されている。

深夜枠
東京事変
EMI Records Japan
2012-08-29

Golden Time [Blu-ray]
東京事変
EMI Records Japan
2013-02-27



浮雲さん作曲らしいこゆったり色気のあるリズムとメロディ。と、例えば最後の一節「ありふれた景色が やっとざわめき出す」に見え隠れするような切なさとのバランス。本当に文句なしにかっこいい。



でも僕が今日やたらとこの曲について考えてしまったのはこのMVだ。"AND THE BEAT GOES ON"(そして音楽は続く)の四文字と寄り添いメンバー各々が音楽を奏でるところと、半世紀前に開催された東京オリンピックの開会式よろしく、メンバーが国立競技場のトラックを行進するところを交互に映し出す、という描写がすばらしくおしゃれで参った。


今朝、たまたま嫁さんが「深夜枠」を家のオーディオで流していて、この曲を聴いた僕がいいね、というようなことを言うと、彼女が、じつはこの曲は事変が解散してから発表された曲で云々という話してくれた。なんだそれは。ますます好きになってしまうじゃないか。

それからずっと頭の中で「忘れないで 零さないで~」がリピートされ続けている。

事変「最後の曲」として「今夜はから騒ぎ」を聴いた時は本当に、やられた、なんてかっこいい幕の引き方をする人ったちなんだと感動したものだったが、まさかこんな続きがあろうとは。やっぱり事変って最高にかっこいいな。