1/24(金)にNHK総合にて放送されていた「ファミリーヒストリー」というドキュメンタリー番組。ゲストがくるりの岸田繁さんということで気になって録画してたのを、今朝朝メシ食いながら観てたんですが、これが超感動したんですよ。 

NHKの番組HPによると、この番組のコンセプトは「著名人の家族の歴史を本人に代わって徹底取材し、「アイデンティティ」や「家族の絆」を見つめる番組」。

僕はこれまで一度もこの番組を観たことがなかったんですが、ほんとに良い番組でした。岸田さんの父方母方双方のルーツ、父方の祖父が戦争で太平洋の島々に滞在していた時の記録をさかのぼったり、母方の祖母一家が戦前に暮らしていた上海の家に訪ねて、その映像を、当時同居していた祖母の義姉に見せたりと、かなりガチに取材してきた様子が見て取れました。NHKすごい。 

で、それだけ掘り下げていながら、その内容がほんとに心を打つものばかりで。例えば岸田さん父方の祖父は、戦争出征から帰還してからというもの、しきりにその息子たち(岸田さんの父含む)に「外国へ行け」と言い聞かせて育て、実際に彼らはみな、商社など何かしら外国に触れる仕事につき、そしてまたその息子である岸田さんに、父も口酸っぱく「とにかく外国へ行き、世界の広さを知れ」と言い聞かせていた、という話を、そのVTRを観終わった直後の岸田さんが涙ながらに語るんですよね。 

いや ほんとにたいしたエピソードじゃないですよ、こうやって文章にしてしまうと。でもそういう親・兄弟の絆とかを感じる瞬間って、けっこうこんなもんじゃないですか。
この番組のこのシーンを観て僕は、そういう素朴な人間らしさみたいなものを、岸田繁っていう、あんな想像もつかないものすごい詞、曲を作る人も僕たちと同じように持ち合わせてるんだなってことに非常に感激したんです。


そんな感動的なドキュメンタリー番組の主題歌、 「Remember me」。


 
岸田さんのお父さんお母さんが、京都の送り火(大文字のこと)を自宅のベランダから観て、ご先祖様を思い手を合わせるシーンと共にこの曲が流れるんですよね。この番組では毎回終盤に流れてるんでしょうけれども…感動的でした。

「NHKの人に、『ご自身の家族のことを思い出しながら作ってください』と言われて書いた曲」と岸田さんが語ってらっしゃいましたが、もしこの番組のこの回を収録した後にこの曲を書いていたら、ずいぶんちがったものになっていたかもしれないですね。

「新聞は毎日パパの顔曇らせた」「夕暮れ時の駅前の豆腐屋のおじさん」といったノスタルジックな景色を連想させるワードを並べ、 

「すべては始まり 終わる頃には
気付いてよ 気付いたら
産まれた場所から 歩き出せ
歩き出せ」

と歌うこの「Remember me」。すっかり僕にとって大事な1曲となってしまいました。


【「Remember me」収録アルバム】
THE PIER (初回限定盤)
くるり
ビクターエンタテインメント
2014-09-17