昨日の晩やってたやつです。

BUMP OF CHICKEN クリエイターたちとの創造



取り上げられていたのは、今年の4月からやってた、バンプの最新ツアー「WILLPOLIS 2014」のファイナル。7月31日に東京ドームでやってたやつです。

ライブの内容については、ロッキングオンさんが詳細なライブレポートを2本掲載してますので、そちらを読んでもらうのが良いと思います。

BUMP OF CHICKEN WILLPOLIS 2014 FINAL 2本立てスペシャルライヴレポート vol.1


BUMP OF CHICKEN WILLPOLIS 2014 FINAL 2本立てスペシャルライヴレポート vol.2

まずセトリが素晴らしいですよね。「ray」や「firefly」など最新アルバム「RAY」の楽曲を基軸としつつも、 「Stage of the ground」で入るところとか「天体観測」「ガラスのブルース」「ダイヤモンド」をちゃんと入れてくる古参への優しさ。
この番組では、「天体観測」「firefly」「ray」「ゼロ」「You were here」のライブの様子をオンエアしてました。






この番組の趣旨は、普段表に出ることのない裏方にスポットを当てて、バンプのライブを演出する様々なクリエイターの方々の技術やアイデア、思いに迫ることで、どうやってこのライブが創作されていったのか紹介していく、みたいなものでして、バンプというバンド抜きにして、クリエイターの方々の仕事魂みたいなものへのリスペクトがたいへん感じられる内容でした。オープニング映像制作の技術やその過程、ライブ中に観客席に投げ入れられる「チームラボボール」なるでかいボールのこととか、 初音ミクとのコラボライブで映し出される映像についてだとか、かなり詳細に説明してくれてました。

それだけでも十分ドキュメンタリーとして面白い内容だったんですが、これをただの「最先端のライブ技術紹介」の番組に終わらせなかったのがよかった。それらの演出に対するバンプのメンバー自身の思いを、時折彼らへのインタビューを挟みながら強調するんですよね。 

それが最も伝わったのが、番組の最後、「You were here」の演出を紹介していたところ。ボーカルの藤原氏曰く、この曲は「ライブに来たくても来られないファン、あるいはライブが終わって、余韻に浸りたいファンに向けて作った」ものなんだそうでして。 



この曲、及びこの番組で紹介されていたクリエイターさんの仕事に関して、音楽ライターの柴さんがnoteにすごい良い記事を書いてたので引用します。 

BUMP OF CHICKEN「you were here」/魔法の時間はすぐ過ぎた - note
 で、本編ラスト。「天体観測」「ガラスのブルース」で最高潮に盛り上がったあと、「いつもはこの曲が最後の曲だったんだけど、今日は新曲やってもいいですか」と披露したのが、「you were here」。

「信じられないくらいにすぐ過ぎた
魔法みたいにすぐ過ぎた」

「拾った紙吹雪一枚
触れたら化石みたいに喋る」

こういう歌詞。あの場にいた全員が、きっと「自分の歌」だと思ったはずだと思う。

こういう曲が、7/31のツアーファイナルを経て、8/1の深夜0時に配信開始された。同じ頃にニックネーム「shiba710」で登録してたBUMP OF CHICKEN公式のスマートフォンアプリ「BOC-AR」からこんな写真が届いた。

(”(登録ニックネーム)was here” と印字されたドーム公演のお客さんとバンプメンバーの記念撮影の写真)

完璧だね。 
ファンのことを思って書いた曲を、バンド史上最大規模のツアーのファイナルで演奏し、翌日深夜0時にその曲と、そのライブの記念写真を配信する、しかもその記念写真にはファンのニックネームが刻印されてる。どんだけかっこええねん。っていうか、こんな粋なこと思いつくこの4人ってほんとにモテるんだろうな……。


要は、こういうことなんです。バンプメンバーは、番組内のインタビューで「我々はファンと1対1の関係であり続けたい」みたいなことをしきりに話してました。
ファンと1対1 であるために、ライブの演奏だけでなく演出の細部にまでこだわり抜き、そのこだわりの一端としてオープニング映像や初音ミクとのコラボライブを実現し、そしてライブに来れないファンにもライブの1部となれる演出を仕掛ける。そんな姿勢でライブをやろうとしているから、「クリエイターとの創造」というところに行きつくわけなんです。

この番組は、その辺のバンプのファンへの思いというところにまで踏み込んで作られていたのがすごくよかったなと思いました。さすがドキュメンタリーのNHK。という、感想です。


あ、あとあれですね、以前こんな記事を書いちゃう程度にはバンプと初音ミクとのコラボい違和感を抱きまくってた僕でしたが

BUMP OF CHICKENが新曲”ray”のMVで初音ミクとコラボしたことについてみなさんどう思ってらっしゃるのだろう 

すみません、ライブバージョンの「ray feat.初音ミク」、めちゃめちゃ良かったです。

 いや、相変わらず違和感は満載でしたよ。初音ミクだろうが誰だろうが、どうしたって藤原氏と女性ボーカルの声を重ねると我々にとっては違和感なんですよ。でも、ライブで、ファンとバンドが一体となることでできる空気の中であれを聴く、というか観ると、かつて抱いた違和感を超越する高揚感を感じずにはいられなかったんですよね……。

増川さんの言い方を借りれば「ray」という曲が持っている懐の深さ。これに尽きると思います。正直、あの曲があんなにライブで盛り上がるもんだとは思ってなかったです。あの盛り上がりの中で初音ミクが出てきたら、そりゃ「うおおおおお」ってなりますよ。


こういうことまで考えて曲、ライブを作るバンプというバンド。やっぱすげえわ。


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