買いました。

参考URL:星野源『STRANGER IN BUDOKAN』 - 特設サイト
 
STRANGER IN BUDOKAN (初回限定盤) [Blu-ray]STRANGER IN BUDOKAN (初回限定盤) [Blu-ray]
星野源

ビクターエンタテインメント
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ほんっとにすばらしかったです。この作品。ちょっと、レビュー的なことしてみます。
  • パッケージ
写真貼ってきます。まずはジャケット。こっからすでにかっこいい。2014-08-24-21-16-21
光ってますね。これは「レコードノイズ」の時の会場の様子です。

2014-08-24-21-16-50
パッケージ開くとこんなかんじ。ロン毛にグラサンのお兄さんが現れました。このくだりを知らない方は全くわけわからないと思いますが、本編みたら、意味わかります。黄色いのはタワレコ限定のステッカーです。
  • 概要
2012年12月末からの療養以降、約1年2か月ぶりのライブ復帰となった、初の単独日本武道館公演「STRANGER IN BUDOKAN」。
たった1日のプレミアムライブを、初の映像作品パッケージとしてリリース。
Amazonの「商品の説明」欄より 
「初の映像作品」だったんですね。確かに言われてみればライブDVDとか見たことない気がします。YouTubeに上がってるMVは絶対毎回ショートフィルムが入ってるし、CDにもたいがい何かしらのドキュメンタリー的なのが一緒になってるので結構意外な気がします。

上記の通り、星野源さんは、一回くも膜下出血で倒れて、その後復帰するも、またも「治療が必要」とのことで活動を休止し、それに伴って、当初予定されていた武道館公演が無期限延期になって、でその後治療から復帰して、「それならこないだの武道館公演まずやろうぜ」となってやっとこさこのライブを開催できた… というかんじで、この公演の開催までには、かなり複雑な経緯があったんです。そんな、いろんな意味でメモリアルなこのライブを収録したのが、このDVD、もといBlu-rayのDisc1ってわけです。

で、そのあたりのあれこれを詳しく書いたブックレット、あとは本編にてちょこっと登場するおちゃらけ映像の舞台裏や、このライブのドキュメンタリーが収録されたDisc2、といった構成を組んであります。順にご紹介します
  • ブックレット
こんなのです。

2014-08-24-21-17-29

これがすごいんです。もしこの作品を買ったのに、これ読んでない、なんて人いたら、それはほんとにもったいない。これは絶対読むべきです。なんなら本編の映像なしでこのブックレットだけ売り出してもいいくらいです。

ブックレットの構成としては、音楽雑誌「MUSICA」の編集長である有泉智子さんによるコラム、放送作家の寺坂直毅さんによる源さんへのインタビューの2段階になっているんですが、圧巻なのが前半のコラム。

「星野源、武道館までの旅路」と題された11ページにも及ぶこのコラムには、その名の通りSAKEROCK時代から現在に至るまでの源さんのソロ活動の軌跡が書かれてるいます。「ばかのうた」「エピソード」といった、「Stranger」以前のアルバムや曲に関するレビュー、考察のクオリティの高さもさることながら、必読なのが、このライブのタイトルとなっている「Stranger」制作から武道館ライブ開催まで過程について書いてるところ。ほんとに惚れます。源さんに。ぜひ実際に読んでいただきたいので、詳しくは書きませんが、特に鳥肌立ったところを引用しておきます。
迎えたレコーディング当日。最後に1曲だけ残った楽曲の歌詞にどうしても納得がいかず、録りの日程をずらしてもらいながら何度も何度も書き直していた星野だったが、デッドラインとなったその日の昼になっても歌詞ができなかったという。ひとりきりの部屋で泣いたり奇声を発したりしながらそれでもやっと納得のいく歌詞を書き上げた星野は、その歌詞を持ってスタジオに向かい、ギターを重ね、歌を録り、コーラスを録り、ようやく自分の思い描いた完成形になったことを確認して「できた!」と喜び――そのまま、スタジオで倒れた。くも膜下出血だった。その最後に録った曲が<誰かこの声を聞いてよ/今も高鳴る胸の中で響く/思い描くものが明日を連れてきて/奈落の底から/化けた僕をせり上げてく>と歌った「化物」だったのである。

「STRANGER IN BUDOKAN」ブックレットより引用

泣けます。以前書いた星野源さんに関する記事でも秀逸な歌詞として引用した、この「化物」。こんなバックグラウンドを持っていたんだと思って聴くとより沁みます。


化物


  • ライブ本編

  • そうやって尋常ならざる経緯を経て開催されたこの公演。セットリストはこんなかんじ。
    1. オープニング
    2. 化物
    3. ダンサー
    4. ギャグ
    5. パロディ
    6. くだらないの中に
    7. 湯気
    8. ステップ
    9. 季節
    10. くせのうた
    11. 一流ミュージシャンの方々からの武道館公演のお祝いメッセージ1
    12. スカート
    13. キッチン
    14. 電波塔
    15. 透明少女
    16. レコードノイズ
    17. 一流ミュージシャンの方々からの武道館公演のお祝いメッセージ2
    18. ワークソング
    19. フィルム
    20. 生まれ変わり
    21. 知らない
    22. 夢の外へ
    23. ある車掌
    24. 君は薔薇より美しい -ENCORE-
    25. 地獄でなぜ悪い -ENCORE-
    Amazon「曲目リスト」より引用 
    「化物」、「ギャグ」、「くだらないの中に」、「くせのうた」、「フィルム」、「知らない」、「夢の外へ」、「地獄でなぜ悪い」などおなじみの人気曲から、「スカート」や「湯気」、「生まれ変わり」、「レコードノイズ」などのアルバム曲もバランスよくちりばめられています。「ギャグ」「パロディ」と明るい曲を続けた後に「くだらないの中に」といったグッとくる曲を挟んでくるとか「Stranger」の前半に収録されている「ワークソング」や「夢の外へ」をあえて終盤にもってくる、などなど曲順にも熟考した感が多々見受けられます。


    今まさにこのDVDを観ながらこの文章を書いてるんですが。いやあ…ほんとに良い。
    もちろんブックレットに載ってる、源さんの来歴やこの公演開催までの経緯を把握した上で文脈を持って観るだけでも十分感動的なんですが、それを差し引いても1曲1曲の演奏が本当に素晴らしいんですよ。
    「Stranger」は、先述の「化物」を筆頭に、金管、弦楽器や木琴等、多数の楽器を用いた曲を数多く収録しています。そんないろんな音をふんだんにかつバランスよく、いやみなく使った演奏の数々。下の動画を観たらその一端に触れられるかと思います。



    源さんは、あんまりライブを頻繁にやりません。かつ、上述した通り彼の公演の様子を収録した「ライブDVD」なるものを発売したのも今回が初めて。よって、単純に源さんのあの素晴らしい曲の数々の演奏の様子を観られる機会が、我々ファンにはほとんどない。よって感動は倍増。ほんとに必見です。

    …と言っても僕のつたない文章ではうまく伝わらないですよね、この臨場感は。ロッキングオンのライブレポートを拾ったので、載せておきます。

    星野 源 @ 日本武道館 | 邦楽ライヴレポート | RO69

    「彼の宝物のようなアイディアとセンスが、さらに生々しい輝きを増して広がっていくことが、本当に楽しみでならない。」ですって。ほんとそう思います。

    あと、オーディオコメンタリーもめちゃおもろいです。「真面目な裏話とか一切しません」との宣言通り、基本的にはひたすらにしょうもない話をしてます。

  • Disc2

  • こちらも意外に必見なんです。ライブドキュメンタリー「その日々」、「一流ミュージシャンの方々からのお祝いメッセージ ほぼ完全版」の2部構成なんですが、前者のドキュメンタリーがとても良い。
    ライブに関する源さんの意気込み語りはもちろん、ライブ中の各曲のリハーサル風景がかなり贅沢に収録されていて、どういうこだわりを持って、どんな試行錯誤を経てあのライブが完成されたかをかなり詳細に把握することができます。
    とくに必見なのが、「君は薔薇より美しい」のリハーサル風景。「ニセ明」のあのテンションを仮装なしでこなし切る源さん、さすがは役者さんです。曲終盤のメンバー紹介からの締めの展開とか、ほんとにかっこいい。

    「一流ミュージシャンの方々からのお祝いメッセージ ほぼ完全版」は…本当に究極に暇を持てあました時に、何も期待しないで観るのがいいと思います。僕はそんな心持ちで、自分の中のハードルを下げに下げて観ると、思ったよりウケてしまって少し悔しい思いをしました(「一流ミュージシャン」=水谷千恵子さん(友近とも言う)、バナナマンなど)。


    はい、というわけで盛りだくさんなこのDVD。ブックレットやらおまけDVDの話やらいろいろ書きましたが、要は星野源さんのライブDVDがでました、それだけで誰がなんと言おうと良いに決まってるでしょう、という話です。本当におすすめなので、ぜひ買って観てみてください。