今月のSPACE SHOWER TVパワープッシュに選ばれているKEYTALK(キートーク)の「パラレル」がいいかんじです。ので、ちょっとレビューっぽいことをしてみます。


KEYTALK 「パラレル」


曲の疾走感、ボーカル二人の掛け合い、歌詞の深み、安定した演奏力といかにも2010年代の若手イケイケバンド!なかんじの曲です。 2:10あたりのメンバーが一斉にコーラスするとことかテンション上がります。ライブでみんなが大合唱しているところが目に浮かぶ。カラオケで歌っても楽しいだろうなあ。人気曲の予感です。


CDJ13/14にも出演していたらしく、昨年からちょくちょく名前を聞くようになっていたバンドですが、今年一気に火が付きそうな感がありますね。スペシャでもめちゃくちゃ推されてます。

カウントダウンジャパンでのライブレポート→
KEYTALK | COUNTDOWN JAPAN 13/14 - RO69(アールオーロック)

「下北沢の星」なんですって。そんな注目されてたんだ知らんかった……。


そんなイケイケな彼ら、どんな人たちなんだろう、といろいろネットで検索していると、ナタリーの独占インタビューを見つけました。これがなかなか面白い。

ナタリー - [Power Push] KEYTALK「コースター」インタビュー (1/2)

例えばメンバーそれぞれの音楽遍歴。

小野 「昔から日本のインディロックをずっと聴いてきていて、中でもバンアパ(The band apart)が本当に大好きでした。パンクとかメロコアとかを聴いてきた中でバンアパを聴いて、「ああ、こういうのもありなんだ」って思ったところから、ジャズとかファンクとかにも興味を持っていった感じですね。 」

八木 「僕も自分がドラムをやる上で、一番強く影響を受けたのはバンアパですね。」

首藤 「僕はサザン(サザンオールスターズ)から入って、スピッツ、ミスチル(Mr.Children)も大好きで。その後は日本のメロコア、UKインディ、USインディ、ひと通り聴いていたんですけど、結局「歌」に戻ってきた感じというか。今また、サザンをすごく聴くようになっていて。」
(中略)
寺中 「自分が音楽をやるきっかけになったのは、小学生のときに聴いたゆずなんです。ゆずとまったく同じことがしたくて、親が持ってるアコースティックギターを借りて、その頃から歌っていて。その後、尾崎豊さんが大好きになって。たぶん、一番影響を受けてるのは尾崎豊さんですね。」    
上記サイトより引用

この後にインタビュアーさんも言ってますが、バンアパ等のインディロックを聴いてきたメンバーとサザンと尾崎が好きなメンバーが混在し、曲に彩りを加えている、という構図は大変興味深いです。

このインタビューで取り上げられているこの曲は、まさにその辺がよくわかる仕上がりになってるんじゃないかと思います。

 
KEYTALK 「コースター」

頭は切ない歌詞・メロディーで攻めるも、0:50あたりからまず歌詞の雰囲気が切り替わる。

「なんて言い放って四十五度
斜めの僕は連れ去りたい
傾斜はずっと四十五度
淡い期待は空の向こう」

そしてサビに入ると再び「言えない」「癒えない」の言葉遊びを切なく交えつつ、「いつまでだってそばにいて」と甘く締める。

ところがサビ明け(1:30くらい)に曲のリズムがガタっと落ちて、ベースとギターの掛け合いが激しくなる。たいへんバンアパっぽいアプローチです。そこに
「コースター 雫をひとつ吸い込んで
我が物顔」
と、曲の本筋に入る歌をさらっとかぶせてくる。で、再びリズムとボーカルが切り替わり「だけど振り返った四十五度」と歌う。

てなかんじで、ボーカルとリズムの切り替えと同時に歌詞の空気をガラっと変えて、曲にメリハリをつけている。

こういうツインボーカルのバンドじゃないとできない、自分たちの「武器」を十分に理解して曲を作っている。で、歌詞には言葉遊びや面白い比喩を加えて独自性を出す。歌もの音楽からインディーロックまでいろんな音楽をバランスよくたしなんだメンバーが、良い具合に個性を出している曲です。
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彼らはこの曲が彼らにとっての「名刺代わりの曲」であると話しています。まさに、ですね。

首藤 「メジャーデビューシングルということで、さっきも言ったようにこれまでの流れの中から自然に生まれた曲でもありつつ、バンドにとって名刺代わりのような曲にもしたいという思いがあって。やっぱり、ツインボーカルというのはこのバンドの強烈な個性でもあるから、この曲は2人が交互に歌い分けるスタイルにしたというのもありますね。あとはちょっとBPMが速めの4つ打ちで、ライブでオーディエンスが「踊れる」と「騒げる」のちょうど中間くらいっていうのも、僕らの得意としているものだから。KEYTALKの魅力をわかりやすく伝える曲になってると思います。 」
上記サイトより引用

この曲を名刺にしつつ、2ndシングルである「パラレル」は、こういうこともできますよ、という曲にしたかんじでしょうか。雰囲気の違うこの2曲ですが、いずれも耳につく良い曲です。


あとは適当に聴いててよかった曲を貼っていこうかと思います(あんまりYouTubeの動画貼ると重くなっちゃうので収録CDのジャケットとYouTubeへのリンクだけ貼っておきます)。

・「MABOROSHI SUMMER」
KTEP2
インディーズシングル「KTEP2」収録。MVへ

 ・「sympathy」
SUGAR TITLE
インディーズミニアルバム「SUGAR TITLE」収録。MVへ

・「太陽系リフレイン」
KTEP3
インディーズシングル「KTEP3」収録。MVへ

個人的には「MABOROSHI SUMMER」がとても好きでした。
ていうか彼らのCDジャケット、すごいおしゃれですね。いつかKEYTALKのCDジャケットまとめ記事みたいなのも書いてみようかな。