今更ながら、買って観ました。

この作品はすごい。サカナクションが好きとか嫌いとかそんなの関係なく、純粋に音楽が好き、ライブが好き、という人なら絶対に観るべき、というか買うべきなDVDでしょう。

SAKANAQUARIUM 2013 sakanaction -LIVE at MAKUHARI MESSE 2013.5.19-(Blu-ray Disc)(初回限定盤)SAKANAQUARIUM 2013 sakanaction -LIVE at MAKUHARI MESSE 2013.5.19-(Blu-ray Disc)(初回限定盤)
サカナクション

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あのライブに実際に足を運んだ人なら、それだけで僕がこんなにアツく語っている意味がわかるかと思います。
こちらの記事にもちょこっと書いていますが

今、僕が最もすごいことをしてると思うバンド サカナクション

あのライブは本当にサカナクションというバンドのパフォーマンスだけでなく、今、21世紀の技術をフルに使って音楽を奏でる人に何ができるのかを示した、という点においてとても大きな意味を持つものだったんです。
そのライブをBlu-ray 、DVDで観られるわけですから。激アツです。


  • 装丁
大変美しいです。たいがいアーティストのライブDVDって、ハイスタのAIR JAMのDVDとかのように、シンプルな装丁をしたものか、めちゃくちゃ凝った、パッと見DVDだかなんなんだかわからないようなものかどっちかなんですが、本作の場合は完全に後者です。

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パッケージを触った時のザラザラ感が堪りません。
見た目は完全に本ですね。棚に飾ってるだけでも十分映えます。先日ご紹介したホルモンの新作といい、CD、DVDを本みたいにデザインするのが流行ってるんでしょうか。

画像1

中身はこんな感じ。ディスクホルダー部分と、本(?)部分に分かれてます。

で、この「本」の中身がなんとも贅沢。

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ライブの音響、照明、演出に関する裏話を対談形式で紹介してたり

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ライブのオフショットだったり

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ライブでやった曲の歌詞だったりが大変贅沢に収録されております。

かなり話題になっていたのでご存知の方も多いかと思いますが、このライブでは、国内外含めたアーティストのライブにおいて初めて、映画等で用いられるサラウンドシステムが採用されています。
アクション映画なんかで体験する、後ろの方からう「フウォオオオオン」みたいに音が過ぎ去って行くアレです。
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その企画、実践の過程をかなり丁寧に書いていて、たいへん読み応えがありました。これを読んでまた本編を観ると、また違った見方ができるのです。

  • ライブ本編
で、肝心のライブ本編。セットリストはこんなかんじ。

1. INORI
2. ミュージック
3. M
4. アイデンティティ
5. ルーキー
6. multiple exposure
7. mellow
8. ボイル
9. アルデバラン
10. なんてったって春
11. ホーリーダンス
12. 僕と花 - SAKANAQUARIUM 2013 VERSION
13. バッハの旋律を夜に聴いたせいです。 - SAKANAQUARIUM 2013 VERSION
14. ネイティブダンサー - SAKANAQUARIUM 2013 VERSION
15. アルクアラウンド
16. アドベンチャー
17. Aoi
18. 夜の踊り子

~~~~~~アンコール~~~~~~~~
1. ストラクチャー
2. ナイトフィッシングイズグッド
3. 朝の歌
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

Ending 映画
頭のINORI~ミュージック、アイデンティティ~ルーキーへのつなぎ、アルデバランの演出、ネイティブダンサーのアレンジ、アンコールのストラクチャーでの大合唱、ナイトフィッシングイズグッドのまっすぐな熱唱、そして朝の歌の0に戻るかんじ。

セットリストみてるだけでいろいろ思い出します。

で、中でも僕が印象に残ってるのがこれ。

SAKANAQUARIUM2013 sakanaction ライヴレポート - NEXUS

印象的だったのは “『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』”や“Aoi”にある多重合唱のパートが、まるでフロアを包むように響いていたこと。  僕はAブロックとBブロックの間あたり、ほぼ会場の真ん中でライヴを体験していた。そのせいかもしれないけど、途中から、オーディエンス一人一人の歌う声や、手拍子が、まるでサラウンドスピーカーから鳴っているかのような錯覚をおぼえていた。5人の鳴らすサウンドと、お客さん一人一人の歓声や手拍子がシームレスになっていた。
そう。それまで聴いたことのない音楽があっちこっちから降ってきて、包まれるかんじ。あれはほんとに異次元な体験でした。ほとんど原型も残ってないようなアレンジでだったんだけど、「気まぐれな君の色」っていうあのフレーズを聴いたときのあの興奮ったらなかった。残念ながら、これはDVDではちょっと体験できないなあ。
バンドにとって特別な場所になっただけでなく、音楽シーン全体にとって、ライヴやコンサートの一つの革新的な方法を提示した、とても大きな意味を持つものになったと思う。何より、あそこに足を運んだ数万人の一人一人にとって、記憶に強く残る瞬間になったのではないだろうか。
(中略)
6.1chサラウンドのスピーカーは「音楽に包まれる」感覚をもたらしてくれるものだと思ってた。そのことは、ある程度予想していた。でも、それだけじゃなかった。あの幕張メッセのフロアで思いっきりハンドクラップして、叫んで、歌って、踊っていた数万人は、文字通り「音楽と一つになっていた」わけだ。

このDVDを観てこの感覚に浸るのはちょっと難しいですが、これを映像で観るだけでも相当ものすごいライブをしていたことがわかると思います。


このDVDの公式PVです。
 
やばいです。これみただけでも高ぶりがすごい。
こういう新しいことを惜しげもなくやってそれがこんな完成度高いって、ほんと、もう、かっこいいですよね。

「グッバイ/ユリイカ」も出たし、あー今から今年のサカナクオリアムが楽しみだ。